小生は、本作が稼働を始めた2003年7月当時、
同じくセガが開発した「WCCF」をメインにプレイしていたので、
たいへん申し訳ないのですが本作をあまり遊んでおりません
(両方を掛け持ちするだけのお金と時間の余裕がなかった、というのが本当のところです……)。
そこで、元ゲーセン店長の目線を交えつつ、
20年前の状況などを振り返ってみたいと思います。
「WCCF」が稼働を始めた2002年の時点で、実はサッカーだけでなく、
トレカ好きのプレイヤーも「WCCF」にかなり参戦していることを、
小生は行く先々のゲーセンで実感していました。
やがて「アヴァロンの鍵」が登場すると「WCCF」と掛け持ちで遊び始め、
しばらくすると本作に専念する常連さんが、かつて筆者がよく通っていた
都内近郊のゲーセンには少なからずいたと記憶しています。
「アヴァロンの鍵」によって、サッカー好き御用達の「WCCF」、
おおむね小学生以下の子供たちが遊ぶ「甲虫王者ムシキング」に加え、
新たに「MTG」のようなトレカ、あるいはファンタジックな世界観のゲームが
好きなプレイヤーも、ゲーセンでカードゲームを遊ぶ文化、
およびビジネスが生み出されたように思います。
本作があったからこそ、その後「Quest of D」をはじめ「悠久の車輪」
「アクエリアンエイジオルタナティブ」「ロード オブ ヴァーミリオン」など、
セガ以外の各社からもファンタジックな世界観を特徴とするカードゲームが続々と登場し、
アーケードゲームの1ジャンルとして定着したように思えてなりません。
日本デジタルゲーム学会ゲームメディアSIG代表
ゲームセンターの店長を経て、ゲームメディアを中心とするフリーライターにて活躍し、
現在、GAME Watch(株式会社インプレス)、Yahoo!ニュース オーサー記事等で執筆中です。
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