著名人コメント紹介 霜田 和人(しもでん) 様

SNSで当記事をシェア(X限定でページタイトルと推奨ハッシュタグが含まれます)

 

アーケード界隈では、それまでゲーセンに足を運ばなかった一般人をも店舗に呼び込んだ稀代のヒット作『WCCF』を世に送り出したヒットメーカーの新作ということもあり、ポスト『WCCF』と期待された『アヴァロンの鍵』は、順風満帆ではなかった。

 

稼働最初期は期待値も高かったが、蓋を開けてみると……骨、鹿、蟻、馬などといった、今でも頭痛のする連中が初心者の心を折りまくってプレイヤー数をせっせと減らし、ゲーセンからは「お前んとこで推していたのに客がつかないじゃないか!」と言い掛かりめいた事を言われたりもした。
同じ出版社でありながら、獅子身中の虫であった週刊ゲーム誌でも扱うのは『WCCF』ばかりで、内外から後ろ向きの比較対象として晒されていたのだ。

 

参加プレイヤーの顔が見える環境で一人勝ちというクセが強いルールは人を選んだが、初期バージョンの洗礼を乗り越えた猛者たちが集い始めた店の熱量、全国各地で濃ゆいキャラのプレイヤーたちが集ったイベント「魔導の世界へようこそ!」で感じられた好意は、まさしく本物だった。

 

時が経っても相変わらず誌面では『WCCF』がカラーなのに、アヴァロンは1色に追いやられてページも減り、攻略本も予算を削りに削られたが、それでも何とか継続できたのは、好意的に協力してくれる開発陣&イベントチームの存在と、熱量の高いアヴァロンプレイヤーたちがいたからだ。

 

そして魔導アカデミーには、勝つこと、遊ぶこと以外でも作品を愛でられる余地があった。

ありすぎた。

 

今生で一番熱量高く遊んだゲームは『アヴァロンの鍵』と言える程度には、気付けば自分もその沼に浸かっていた。
嫁には決して言えないが、アヴァロンと出会わなければ我が家にはプリウスがあったハズだが、この体験は今の自分の血肉になっており、後悔は微塵も無い。

 

アヴァロンプレイヤーに幸多からんことを。

 

好きなカードは魔法剣士(しもでん)

 


 

当時、月刊ARCADIA 副編集長で、「魔導の世界へようこそ」にて開発陣と一緒に各地を回る等、様々なご活躍を頂きました。
現在はKADOKAWA様が運営・販売を行うアナログゲームブランド、「カドアナ」に携わっているとの事です。

SNSで当記事をシェア(X限定でページタイトルと推奨ハッシュタグが含まれます)